食品ロス削減に向けすぐできること

岩手県初の整理収納コンサルティングstyle-Rの金田玲子です。

「食品ロス」という言葉、今はだいぶ浸透してきたように思います。食品ロスとは、まだ食べられるのに廃棄される食品のことです。農林水産省・環境省の「平成30年度推計」によると、日本の食品ロスの量は年間600万トンと推計されています。そのうち、54%は製造・卸売・小売・外食産業での事業系食品ロスですが、残りの46%は家庭から発生しています。食品ロスの半数近くは家庭で起こっているということです。

令和元年10月1日に施行された「食品ロスの削減の推進に関する法律」(略称:食品ロス削減推進法)に基づき、10月は「食品ロス削減月間」、10月30日は「食品ロス削減の日」となっていました。ご存知でしたでしょうか。
また、食品ロス削減はSDGs (持続可能な開発目標)の目標12「つくる責任つかう責任」でもターゲット項目として明記されています。食品ロス削減は喫緊の課題ということです。今回は家庭での食品ロスを減らすためにすぐできるヒントをお伝えします。

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そもそも食品ロス削減に何よりも欠かせないことは「食べきるという意識」です。食べ物は食べるためにあります。余ったら捨てればいいという考えを、まずここで捨てましょう。その上で、食べきるためのコツを2つお伝えします。

1、買いすぎない
スーパーに行くと様々な食品が並び、目移りします。「新商品」と書かれていると興味がわきます。「広告の品」「2点でさらに割引」「大容量サイズ」と見るとお得だから買いたくなります。さらに仕事と家事子育て介護に忙しいと、「あったら便利かも」「そのうち使うかも」「せっかくだから買っておこう」と「とりあえず買い」が増えがちです。でもその結果、ストックが増え、あることを忘れてまた買ってきてしまう。以前買ったのが賞味期限切れ…ということも。そうなったら、明らかに管理できるキャパを超えていると認識しましょう。買いすぎということです。

買いすぎを防ぐためにできることは
①買い物前に家の食品在庫チェック。
②まずは今家にある食品を優先して使う献立を考える。
③スーパーで商品を手に取ったら「今日本当に買わなければならないものか」を考える。
④「これを買ったら全て食べきらなければいけない」という意識から買うか否かを考える。
つまり安易に、なんとなく、とりあえず買わないということです。

私もこれらの買い方を毎回意識しています。すると、「野菜は1個ではなく少し割高でも1/4カットを買おう」「お肉は1回で使い切れる量だけ買おう」調味料などは「家にあるもので作れそうだからこれは買わなくていい」「でもこれは必要」「この量は使い切れないから小さいサイズを買おう」など、自分の家に本当に必要な食品の取捨選択ができるようになりました。買う数と量が減れば管理しやすく、食べきりやすくなり、結果食品ロス削減につながります。

2、適切な量と適切な管理
作ったお料理をその日に全て食べきることは難しいこともありますね。とりあえず冷蔵庫に入れて「そのうち食べよう」なんて思っていると、気づいたら何日も経過し傷んでしまった、ということも。残り物をまずは最優先でいつ食べるか計画し、その上で必要な食品を買い足すようにしましょう。また、お子さんが独立され、家族構成に変化があった時も要注意です。以前と同じ量を作っていると大量に余ることも。今の家族が食べきれる量に作る量を見直すことも必要です。

また、何でもとりあえず冷凍すればいいという考えは危険です。どんどん増えて、気づけば霜がついて何を冷凍したのか、いつ冷凍した物なのかもわからなくなり、結果廃棄につながりやすくなります。肉や魚、野菜も生の状態での冷凍は、2週間~1ヶ月程度での使い切りが美味しく食べられる期間といわれています。冷凍しても安心せず早く使い切りましょう。

使い切れないときは冷凍する量、冷凍する頻度、そもそも冷凍しなければならないのか、も考えてみましょう。ちなみに私は冷凍すること自体を面倒に感じるうえ、冷凍したら解凍するのも面倒に感じ、結果永遠に出番が来なくて使い切れないタイプ。もはや全く冷凍管理には向いていないとわかり(笑)定期的に買い物に行ける状況を鑑み、生鮮食品を自分で冷凍することをやめました。

人によってご家庭によって適した管理方法は違いますが、いずれにしても「食べきる」という意識を土台に、食品ロス削減を一緒に目指していきたいですね!

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