将来に備えるお金の話 vol.2 大久保名美

今回の担当は、
お金の話も分かりやすく伝える、
キャリアコンサルタントの
大久保名美です。

今日は 「将来に備えるお金」
のお話です。

ものの調査によると、
働く現役世代の心配事第1位は、
「将来私たちの年金ってどうなるの?」
だそうです。

「将来年金ってもらえなくなるのでは?」
とか、
「受給年齢が先送りされるらしい」
など、

いろんな報道やwebなどでも
書かれているので、
多くの方が心配されているようです。

現在の日本は、世界に先立って
「少子超高齢化社会」を迎えています。
同時に平均寿命は延び続けており、
ある予測によると、

1970年代以降生まれの世代は、
約半分の確率で100歳まで
生きる可能性があるそうです。

例えば、仮に65歳定年で退職し、
その後100歳まで生きたとすると、
35年間の生活費が必要になります。
長い期間公的年金のみで
暮らすのは心配ですよね。

現在の公的年金制度について
簡単におさらいすると、
20歳から60歳の日本国民が
加入義務のある
国民年金制度がベースとなって、

その上にサラリーマンや
公務員などが加入する厚生年金、

さらに企業年金などが
上乗せになっている
3階建ての階層構造になっています。

その「老齢基礎年金」
の平均年金月額は、55,157円、
厚生年金では145,305円となっています
(平成27年度平均)。

厚生年金については
各人の職歴や加入制度の違いによって
異なっています。
ご自身の年金受給見込み額は、
日本年金機構の「ねんきん定期便」や
「ねんきんネット」
で確認してみてください。

ここで大事なポイントは、

現在のあなたの生活費を
把握しておくことです。
リタイア後の生活費は、
現役時代の3割減と考えてみると
イメージがわくかもしれませんので、

ぜひ一度現在の状況を
把握してみることをお勧めします。
そして、受給予想額と
比較してみてください。

いかがでしょうか。

リタイア後の経済的準備が
不足していると思われるのであれば、
やはり前もっての準備が必要です。

それでは、
現役世代が今から利用できる
「貯蓄・積立」制度の中で、
税制のメッリトがあるものを、
以下に「4つ」紹介します。

1、財形年金貯蓄
  ※会社等によって取り扱っているところとないところがあります。
2、企業型確定拠出年金へのマッチング拠出
  ※導入している企業とそうでない企業があります。
3、個人型確定拠出年金(iDeCo)
  ※この1月から基本的に国民全員が加入できることになりました。
4、少額投資非課税制度(NISA)

   ※新しく始まる「積立NISA」など、異なるタイプがあります。

それぞれの制度の
詳しい内容説明は、
今回割愛します。

しかし、実際検討する際には、
ご自分で内容を詳しく確認し、
自分が利用できる制度か否かをまずは
確認しましょう。

さらにその制度ごとの
リスクやコストを理解の上、
自分の勤め方や暮らし方などの
ライフスタイルに合っているかも
考えてから、始めましょう。

しかし、そうは言っても現役世代は、
教育資金や住宅ローン、
さらには通信費など
お金をとても必要としています。
一体その資金はどこから
用意したらいいのでしょうか。

それにはやはり家計簿を利用して、
日々の家計費の無駄を洗い出すこと
が近道のようです。

使途不明金を洗い出し、
その無駄に使っていた部分のお金を、
将来に向かって
積立する方法をお勧めします。

では最後に、
将来に備えてお金を貯める
「3つのポイント」をお知らせします。

1、「少額」からでもいいのです。
2、1日でも「早く」始めます。
3、そして「長くコツコツ」続けます。

国も会社も、
あなたの将来を
本当の意味では守ってくれません。

だからこそ自分の将来のために、
「今」からできることを始めませんか。

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